●木はおもに桂(かつら)が使われ、6ヶ月から1年間乾燥してから製品の用途にあわせて成形する。丸いものはロクロ等をつかって加工する。
 
 
   
●形、大きさ、用途にあわせて図案をつけ、小刀で切り込みをいれる。このたち込みの角度によって、図の遠近感、ボリュウムなどが表現できる。
 
 
   
●たち込んだ線の外側を、彫刻刀で落とし文様部分をうきあがらせ、各種の刀を使って肉付けし、文様以外の部分には刀痕をつける。刀の彫り跡をわざと残すのは鎌倉彫の特徴で、深い味わいを与えている。
 
 
   
●漆(うるし)の木から採取したそのままの樹液を生漆(きうるし)といい、この生漆を全面に塗りしみ込ませて、塗膜の基礎をつくる。彫刻面には彫をいかすため蒔地をして徐々に肌をつくっていく。塗りと塗りのあいだには必ず研ぎという工程がはいる。
 
 
   

●彫刻面に生漆を同じ厚さに塗って、炭粉または砥の粉を蒔き付け、乾燥後研ぐ。これにより、彫刻面の凸凹を十分に生かし、なめらかな塗り上がりにする。

 
 
   
●黒漆で中塗をおこなう。彫りの際に漆が溜まらぬよう細心の注意をはらう。乾燥後砥石や研ぎ炭、サンドペーパーをつかって研ぎあげる。
 
 
   
●透明度の高い透漆に朱色の顔料を練り合わせた上塗り漆を塗る。
 
 
   
●上塗り漆の表面が落ち着き、漆が固まる寸前にマコモ、もしくは煤玉(すすだま)の粉を蒔きつける。乾燥後研ぎを行うと、彫刻部分に陰影ができ、全体に古色がかった落ち着いた色調となる。
 
 
   

●生漆を薄く全面に塗り付け綿布でよくふきとり磨きをかける。ほどよい艶に仕上るまで、2〜3回くりかえす。
現代の鎌倉彫の代表的な塗り技法である。

 
   
   
 

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